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アムスハウスが茨城県消防学校 急流救助対策講習を担当|長瀞で64名で実施

レスキュー・安全管理

アムスハウスでは、ラフティングツアーの運営だけでなく、消防機関・自治体・教育機関を対象とした流水救助講習や安全教育にも取り組んでいます。これからも現場で培った経験を社会へ還元し、安全文化の向上に貢献していきたいと考えています。

2026年7月、茨城県消防学校 救助課程・水難救助課程の急流対策講習を、埼玉県長瀞町で実施しました。

今年は64名の受講生を迎え、連休前には消防学校で半日の座学、そして実技は長瀞の河川をフィールドに1日かけて行いました。

64名という大規模な講習は、私たちにとっても非常に大きなチャレンジです。安全管理を最優先にしながら、一人ひとりの実践時間を確保し、できるだけ待ち時間が少なくなるよう班編成や進行を工夫しています。しかし、それでも運営は決して簡単ではなく、毎年改善を重ねながら実施しています。

午前はスイミング技術を徹底的に練習

茨城消防学校急流対策リバースイミング

受講生の皆さんは早朝に茨城県を出発し、午前9時頃に長瀞へ到着。その後、15時30分頃まで実技講習を行いました。

午前中は、水難救助の基本となるスイミング技術を中心に実施しました。

ディフェンシブスイム
アグレッシブスイム
エディキャッチ
流水での泳法
ストレーナーに拘束された際の水圧体験

茨城消防学校急流対策ストレーナー体験

実際の流水では、プールとはまったく異なる力が身体に加わります。安全を十分に確保した上で、危険を体感することも重要な学びの一つです。

午後はスローロープ救助

午後はスローロープ(スローバッグ)による救助技術を実施しました。

まずは基本的な投てきや救助方法から始め、徐々に難易度を上げていきます。

最後には、

同時に2名・3名が流される状況
救助者同士の連携
判断力が求められる実践形式

など、現場を想定した訓練まで実施しました。

途中、思うようにいかない場面もありましたが、担当教官からの叱咤激励を受け、受講生の皆さんは見事に立て直しました。

講習の締めくくりは、スイミングとスローバッグを組み合わせた「Go & Throw(ゴー・アンド・スロー)」

泳いで接近する判断と、ロープを使った救助判断を組み合わせることで、実践的な対応力を養いました。

真夏の長瀞での講習

茨城消防学校急流対策
熱中症予防で常に体を濡らす参加者

当日は真夏らしい強い日差しの中での講習となりました。

熱中症を防ぐため、こまめな休憩や水分補給を行いながら、必要に応じて水の中で身体を冷やすなど、安全管理にも十分配慮しました。

受講生の皆さんは最後まで集中力を切らすことなく、川と真摯に向き合い、一つひとつの課題に取り組んでいました。

10年以上続く講習

この講習は、10年以上続いている取り組みです。

始まりは、消防の最高学府"消防大学校"での講習に参加した茨城県消防学校の担当教官が「茨城県でも急流救助技術を高めたい」という強い想いを持たれたことでした。

その志が代々の担当教官へと受け継がれ、現在も継続して実施されています。

私たちも、その熱意に応えたいという思いで毎年講習を担当しています。

来年度もより良い講習を目指して

講習を重ねるたびに改善点は見つかります。

64名規模だからこその課題もありますが、より安全で、より実践的で、より学びの多い講習となるよう、今後も内容をブラッシュアップしていきたいと思います。

来年度もご依頼をいただける予定です。

消防職員の皆さんが現場で一人でも多くの命を救えるよう、私たちも長瀞のフィールドで全力でサポートしていきます。

なぜ一般の私が消防士の皆さんに講習を行うのか

茨城消防学校急流対策 担当講師平井琢

「なぜ一般の立場である私が、消防士の皆さんに救助訓練を行っているのですか?」

そんな質問をいただくことがあります。

急流救助や流水救助は、消防の現場全体から見ると発生件数は決して多くありません。しかし、一度事故が発生すると重大事故につながる可能性が高く、全国ニュースで大きく報道されることも少なくありません。

一方で、消防士の皆さんは急流救助だけを担当しているわけではありません。

火災対応、交通事故救助、建物や山岳での救助活動、救急活動など、多岐にわたる任務を日々担っています。そのため、発生頻度の低い急流救助の経験だけを現場で十分に積み重ねることは、現実的には簡単ではありません。

だからこそ、日常的に川で活動している私たちのような民間のインストラクターが、「川というフィールドの専門家」として講習を担当する意義があると考えています。

もちろん、私は消防士ではありませんし、消防隊員のような総合的な救助能力を持っているわけでもありません。

私がお伝えできるのは、長年川で活動してきた経験から学んだ、

川特有の危険性
流水の特性
自分自身の安全を確保する考え方
川で活動するための基礎技術

です。

現場で命を救う主役は、あくまでも消防士の皆さんです。

私たちは、その活動を少しでも支え、より安全に活動していただくためのお手伝いができれば、それが何よりの喜びです。

これからも消防士の皆さんのご活躍と、安全な活動を心より願っています。

投稿者プロフィール

Taku
Taku
Rescue3(水難救助)インストラクター
ラフティング協会公認マスターガイド
川での事故を無くすために日々奮闘!