TOP
Twitter Instagram Facebook
2024.09.01
Leave No Trace(リーブ ノー トレース)Level-1 インストラクターコース
右矢印アイコンVIEW MORE
WEB予約WEB予約 ツアー写真アルバムツアー写真 アクセスアクセス

ブログ

TOP ブログ 野外活動リーダー研修に参加してきた!

野外活動リーダー研修に参加してきた!

ガイドスタッフ

こんにちは!今回は、私が参加したWEAJ主催の「OLTCコース」での体験をお話しします。このアウトドアリーダーシップを学ぶコースは、私にとって非常に貴重な経験となりました。特に、自然の中での学びや仲間との出会いが心に深く刻まれています。それでは、その内容を詳しくお伝えしていきましょう。

WEAJ(Wilderness Education Association Japan)は、野外指導者養成のカリキュラムを開発・運用・公認する一般社団法人です。
WEAJの活動には、次のようなものがあります。
野外教育指導者のプロフェッショナリズムを促進するための業界基準の確立
公認指導者の育成と支援
野外教育研究の推進
野外教育指導者間の情報交換の場の提供
WEAJは、野外指導者養成団体であるWilderness Education Association(WEA)と同盟協定を締結しており、WEAの教育システムを共有しています。WEAJは、北米以外で初めてWEAの名前を使用し、英語以外の言語によるカリキュラムを運用しています。

研修場所と環境

山中のキャンプの様子
山中でのキャンプベース 初冬の静けさの中で参加者と食事を作ったり、課題をおこなったり、時に熱いディスカッションを行いました。

OLTCコースは、東京都の檜原村にある野外活動団体の研修施設をベースに村内の山中で開催されました。東京都とは思えない、自然に囲まれた美しい環境で、山々や川が近くにあり、アウトドア活動には最適な場所でした。特に、清々しい空気と静寂な環境は、心を癒してくれました。
参加者と寝食を共にし、絆を深めていきました。食事は用意された食材を参加者で協議し、その後のスケジュールやカロリー等を計算し献立を考え自炊します。自然の中での生活は、日常とは全く異なる体験で、毎日が新鮮でした。特に、山中の深夜の静寂には圧倒され、自然の中に身を置く、自分の命や存在を改めて実感しました。

研修内容と学び

研修施設での一コマ
スチューデントティーチングでは振り返りの時間が多くとられる。講習自体の内容とともにティーチングや校正などを参加者同士でディスカッションを行います。

OLTCコースでは、アウトドアリビングスキルを基礎に、野外指導者として必要な内容をステューデントティーチングという手法で学びました。これは、カリキュラムを予習し、生徒同士で教え合うという方法で、学習効果が高いとされています。 その他にも、地図の読み方やコンパスの使い方、キャンプの設営、火器の取り扱いなど、実践的なスキルを中心に学びました。特に地図読みは私にとって新しい挑戦で、最初は戸惑いましたが、インストラクターの丁寧な指導のおかげで徐々に理解できるようになりました。
2日目からは実際に山中でキャンプを行い、学んだスキルを実践する機会がありました。自然の中での生活は時に厳しいものでしたが、それ以上に楽しい経験がたくさんありました。特に、仲間と過ごす時間は忘れられない思い出となりました。

参加者との出会い

いざ山行への写真
野外学習指導者・リバーガイド・学生・キャンプ場経営(お坊さん)など面白いメンバーが集まりました!

このコースには10名の参加者と2名のインストラクターがいました。参加者はそれぞれ異なる背景を持っており、互いの経験や知識を共有することで学びが深まりました。特に、他の参加者とのディスカッションや共同作業は非常に刺激的でした。 インストラクターの方々も非常に熱心で、私たちの質問に丁寧に答えてくださり、感動すら覚えました。彼らの経験談やアドバイスは大きな励みとなり、アウトドアリーダーとしての成長を後押ししてくれました。

受講生としての気づき

山中の水場での水汲みの様子
飲み水の浄化ははじめての経験。エビデンスに基づいたいくつかの手法を良し悪しを検討しながら学びました。

久しぶりに受講生という立場で研修を受けることで、多くの気づきがありました。特に、学ぶことの楽しさや仲間と共に成長する喜びを再確認できました。普段は教える立場にいることが多い私にとって、受講生の視点から学べたことは貴重な経験でした。新しい情報がインプットされても自分の中で噛み砕き、アウトプットできるまでに相当の時間がかかることを体感し参考になりました。それに加えて体力的な負荷をかけつつ様々な問題をジャッジしていく大変さと達成感は自身の講習へも取り入れていきたいと思います。

体力的な挑戦と成長

急登の様子
オフトレイルの急登は本当にキツかった。20kg!?くらいのリュックを担ぐのは初体験。息も上がり、足もつりそうでした。

慣れない山中での活動は体力面では、年齢的な劣等感を感じることもありましたが、それが逆に心地よい挑戦となりました。日常生活では味わえないような体力的な負荷を感じることで、自分の限界を知ることができました。特に山行では体力が試される場面が多く、時には辛い思いをしましたが、その分達成感も大きかったです。 この経験を通じて、年齢や体力低下に向き合い対処しなければならないことを実感し、自分自身を受け入れることができました。これからも、アウトドア活動を通じて自己成長を続けていきたいと思います。

OLTCコースを通じての総括と今後の展望

山中でのステューデントティーチングの様子

OLTCコースを通じて、私は多くのことを学び、素晴らしい仲間と出会うことができました。私がいままでしてきた活動はガイディングとインストラクション。その間を繋ぐのが野外活動リーダーのノウハウであり、このカリキュラムの先進度に追いついてかなければなりません。この研修の上位にあたるCOL:Certified Outdoor Leaderの取得やLeave No Trace のレベル2インストラクターなどを視野に入れ、ただし自分の本丸は身をおいているリバーガイドという職種の社会的地位の向上を目指し、業界や自分、会社の仲間に還元していかなければなりません。自然の中での生活や学びは、かけがえのない経験です。これからも、アウトドア活動を通じて自己成長を続け、学んだことを活かしていきたいと思います。

投稿者プロフィール

Taku
Taku
Rescue3(水難救助)インストラクター
ラフティング協会公認マスターガイド
川での事故を無くすために日々奮闘!