長瀞ラフティング×LNT|荒川を下りながら学ぶ自然環境倫理インストラクターコース
LNT(環境について)
長瀞ラフティングを通して自然環境倫理を学ぶ、LNTレベル1インストラクターコースを埼玉・荒川で3日間開催しました。ラフティングボートにキャンプ道具を積み込み、川を下りながら河岸でキャンプするという、長瀞ならではのスタイルで自然環境倫理を学ぶプログラムです。今回のレポートをお届けします。
長瀞ラフティングで学ぶLNTとは

LNT(Leave No Trace=リーブ・ノー・トレイス)は、アメリカ発祥の屋外環境倫理プログラムです。「痕跡を残さない」をコンセプトに、自然環境への影響を最小限に抑えながらアウトドア活動を行う考え方・行動指針をまとめたもので、世界中のアウトドアガイドや教育者に採用されています。
私たちのチームは約3年前からこの取り組みに注目し、レベル1インストラクター・レベル2インストラクターと段階的に取得を進めてきました。長瀞の荒川は、LNTの実践フィールドとして非常に優れた環境です。川という「移動しながらキャンプできるフィールド」だからこそ、7原則すべてをリアルな状況の中で体験的に学ぶことができます。
コース概要|長瀞でラフティングを使った3日間リバープログラム
今回のコースは長瀞のリバーガイド(ラフティングガイド)を中心とした身内チームで実施しました。構成は以下のとおりです。
DAY 1(1日目)|LNT7原則の座学・教授法の導入
午後から開始し、LNTのジェネラルコンセプトとヒストリー、7原則の解説、そして教授法(スチューデント・ティーチング)の導入を行いました。夕方には翌日以降の野外実習に備えた食材の買い出しも実施。チームで動く段取りを整えました。
DAY 2(2日目)|ラフティングで荒川を下り、川岸でキャンプ泊
このプログラムの核となる日です。ラフティングボートにすべての装備を積み込み、荒川を下りながらLNTの原則を実践しました。
・ 川上から川下へ移動しながら、影響の少ない場所での活動(原則2)を実体験
・ ランチはトレイルフード・アルファ米を活用し、ゴミの最適な処理(原則3)を実践
・ 野生動物の尊重(原則6)について川の生態系を観察しながら学習
・ 夕方から河岸に野営地を設営。最小限の焚き火(原則5)を囲んだ「セルフヒストリー」で相互理解を深める
焚き火を囲んで行った「セルフヒストリー(自分語り)」では、お互いの知らない一面を語り合う時間となり、チームの絆が深まりました。長瀞の夜の川岸ならではの、忘れられない体験です。

DAY 3(3日目)|スチューデント・ティーチングとゴールへ
3日目の朝から雨が降るコンディションの中、スチューデント・ティーチングのクラスを2セッション実施。各受講生が先生役となり、LNT原則のある単元を仲間たちに教えるという形式で、野外教育における最も効果の高い学習方法を体験しました。最終的には全員でゴール地点に無事到着し、3日間のプログラムを修了しました。
LNTの教授法「スチューデント・ティーチング」とは?

LNTプログラムで採用されている教授法「スチューデント・ティーチング(Student Teaching)」は、受講生自身が先生役になって仲間に教えるスタイルです。野外学習において学習定着率が最も高い方法の一つとされており、「教えることで最も深く学ぶ」という原則に基づいています。
一方で、受講生が主体となる分、理解度やモチベーションに温度差が出やすい面もあります。今回は顔なじみのリバーガイドチームで実施したことで、互いのフォローが自然に生まれ、チームとして3日間を乗り越えることができました。
長瀞・荒川でLNTを学ぶ意義

長瀞はラフティングのフィールドとして知られていますが、同時に国の天然記念物・名勝に指定された貴重な自然環境でもあります。ラフティングガイドとして川と向き合う私たちにとって、LNTの考え方はまさに日々の仕事と直結するものです。
ラフティングボートで下るという特性上、川旅(リバートリップ)の文脈でLNT7原則を学べるのは、長瀞のリバーコースならでは。座学だけでなく、実際に荒川を下りながらリアルな場面で原則を実践できることが、このコースの最大の強みです。
次回開催は秋を予定|長瀞ラフティングLNTコースのご案内
今回のコースは3日間(1日目午後〜3日目午前)・実質16時間のプログラムでした。初回開催を経て、内容をさらにブラッシュアップしながら定期開催を目指していきます。
次回は秋に開催予定です。長瀞でのラフティング体験に加え、LNTインストラクター資格の取得を目指す方、自然環境倫理に関心のあるアウトドアガイドの方、ぜひお問い合わせください。
まとめ|ラフティングを通じた自然環境倫理教育の可能性
長瀞の荒川でのLNTインストラクターコースを終えて、「ラフティング×環境倫理」の組み合わせが持つ可能性を改めて実感しました。川を移動するという体験そのものが、LNTの実践と重なり合う——そんなフィールドを日々の仕事場として持てることが、私たちの強みです。
長瀞でのラフティングが「ただ川を下る体験」を超え、自然との関わり方を考えるきっかけになるよう、これからも取り組みを続けていきます。秋のコース開催に向けてご興味のある方は、ぜひご連絡をお待ちしています。
投稿者プロフィール

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Rescue3(水難救助)インストラクター
ラフティング協会公認マスターガイド
川での事故を無くすために日々奮闘!



