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TOP ブログ 【秩父・長瀞】SLパレオエクスプレスにぶち上げ乗車してきた【観光レポート】

【秩父・長瀞】SLパレオエクスプレスにぶち上げ乗車してきた【観光レポート】

周辺情報

筆者あいさつ

こんにちは。カルロスと申します。
みなさん、SLってご存知ですか?知らないわけないですよね。

“Steam Lovomotive”の略で蒸気機関車のことです。巨大な黒光りした車体。地球環境なんかクソくらえと言わんばかりに吹き出る黒煙。鼓膜をブチ破るほどの大音量汽笛。

とにかく漢が好きな要素をどか盛りした鬼マシン。電車界の”アーノルド・シュワルツェネッガー”。それがSLです。

そんなSLが秩父鉄道を昔から走っています。その名も「SLパレオエクスプレス」。パレオエクスプレスという不思議な名前ですが、由来が秩父鉄道のHPに記載されています。

「パレオ」は秩父地方におよそ2000万年前に生息していた海獣パレオパラドキシアにちなんだ名前です。
パレオパラドキシアとはラテン語で「昔の不思議な動物」という意味があるそうです。大昔、秩父地域は海の底にあったことが数々の化石により証明されていますが、その中でもパレオパラドキシアの化石は珍しく、世界でも数体しかありません。
その貴重な文化遺産から「パレオ」を、急行を意味する「エクスプレス」とあわせて、「パレオエクスプレス」という愛称が生まれました。(以上、秩父鉄道HPより。)

太古の海獣の名をもつSL。まさに最&強。SL界のNo.1。エスワンです。これを読んでる良い子のみんなは絶対に「エスワン」でググらないように。

昨年は8年に1回ほど行われる全般検査(車両すべての機器類を取り外し、全般にわたり細部まで検査を行うこと)のため運休でしたが、2021年2月13日より運転再開されました。せっかくなので、SL童貞の私が検査したてほやほやのパレオエクスプレスに乗ってきました。その模様をリポートします。

予約

SLに乗るには秩父鉄道のHPから事前予約が必要です。(全席指定席)。私は2月13日の15:13長瀞駅発の便を1名で予約しました。客車は全部で4両あり、感染症対策として座席定員の約70%程度となるよう、一部座席を予約不可として調整しています。主に土日祝日に運行しているので、みなさんもぜひ予約してみてください。

【SLパレオエクスプレス 基本情報】
・全車指定席・「秩父鉄道SL予約システム」より事前予約
・運行日・時刻表→https://www.chichibu-railway.co.jp/slpaleo/calendar.html#schedule
・料金→指定席券740円+乗車区間分の乗車券

駅へ


14:50に長瀞駅に到着。駅にはSL待ちの家族やカップルだらけ。またSLに乗らない人も運転再開したSLを一眼見ようと、線路の近くでカメラを構えて待っている人もたくさんいる状況。自意識過剰なのですが、急にひとりでいることが恥ずかしくなってきました。周りを見てもひとりで来てる人は皆無。「なんだ?どうした?おひとりは俺だけなのか?これが、、、、”孤独”、、、ってやつなのか????」いつもはひとりでどこでも行っちゃうのですが、その日は周りの幸せそうなフォースにやられてしまいました。帰りたい。でもせっかく予約したのに帰っちゃだめだ。でも帰りたい。いや逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ、俺は、、、トム・クルーズだ。

トム・クルーズなら絶対に逃げない。映画の撮影現場で「休みなんかいらないよ!」と言って全スタッフを週7勤務にした男。ソーシャルディスタンスを守らなかったスタッフにブチ切れ、メンタル崩壊するまで鬼詰めした男。そんなトムならどうするか。いや、俺がトムなんだ。絶対に妥協しない男、トムだ。という気持ち悪いことを考えながら、ホームでSLを待っていました。

秩父SL乗車時にもらえる旗とカード

SLきた

着いてから10分ぐらい時間があったので、写真を撮りました。

秩父SLパレオエクスプレス
秩父SLパレオエクスプレス

子供たちはSLのかっこよさに発狂。親御さんもSLをバックにした子供の写真を撮るのに必死。そんな様子をトム・クルーズ特有の薄ら笑いを浮かべながら見ていました。

誤算

写真を一通り撮り終わって車内へ。
完全に誤算だったのですが、SLの客車の座席って全部向かいあってるんですね。新幹線みたいに回転させて向かいわせる式の座席を想像してました。私が予約した座席の前には見事にカップルがいて、私は激しく動揺。カップルがイチャイチャ話しているところを「すみません、、、、」と言って目の前に座るトム・クルーズ面したおっさん。カップルもきゃっきゃ♡していたのに、私が来た瞬間「は?」という空気になったのを見逃しません。めっちゃ混んでたら相席でもしょうがないのですが、そんなに混んでないんですよね。適当に席を選んだのが間違いでした。「こいつなんでわざわこの席選んでんの?空気よめや」と思われていたに違いありません。そんな被害妄想をしながら、死んだ目で熊谷までSLに乗りました。みなさんも気をつけてください。

まったく車内のレポートをしてないので、少しやります。車内は冷暖房完備で快適です、車内販売もあり、パレオエクスプレス限定のグッズが買えたりします。走行中に窓からSLに向かって手をふるたくさんの町の人々が見えました。SLが長瀞町の人に愛されているのがわかりますね。

終点



1時間ほどで終点の熊谷駅に到着。到着してからも写真をバシバシ撮る人々。幸せそうな家族。「このあとどうする?♡」なカップル。そんな人々を尻目に襟をたてホームを去りました。熊谷をすこしぶらぶらして日高屋でW餃子定食を食べて、秩父鉄道に乗って帰宅。

帰路


SL自体はかなり良かったし、おすすめです。ぜひみなさんに乗って欲しいです。
なのになんなのでしょう、この虚無感は。てかトム・クルーズってなんだ。意味がわからない。来年は絶対に誰かと来よう。ひとりで来てる人にイキリ散らそう。そう固く誓った日でした。

まとめ

結論としては、

・秩父SLパレオエクスプレスは最高。

・「エスワン」でググるな。

・トム・クルーズにはなれない。

以上

というわけで、なんというかめっちゃおすすめです、SL。

トム・クルーズの本