川での溺れたら!?|どうしたらいい?
レスキュー・安全管理川で溺れてしまうのは準備不足が最大の原因です。
でもみなさんは川で遊ぶの準備してますか?
水遊びの靴を履いたり、水着を着たりするところまでは誰もが準備するところです。
でもこれは”水”で遊ぶ範疇です。
流れがあったり、深みがある"川"ではさらに準備が必要なわけです。
もっとも重要なのはライフジャケット
川には流れがあります。これが普通の水辺と違うわけです。
単純溺水とされるいわゆる"溺れ"はライフジャケットでほとんど回避できることでしょう。
しかしながら川の流量が多くなったり、障害物の拘束されたりするとライフジャケットだけでは助からないケースもあることを頭に入れておきましょう。ここからは応用編なので別の機会に記事にします。
遊ぶ場所の下流側をチェックする
遊ぶ場所のチェックを心がけておきましょう。もちろん明らかに危ない場所や増水している川は避けましょう。
あなたがもし流されたら、いまいる場所の下流側へと流されるのは明白です。(ライフジャケット不着用の単純溺水の場合は除く)
川は深くなったり、浅くなったりしますので下流に行くにつれ立てる場所があるかもしれません。
川がカーブしていて流されるだけ、岸にたどり着くかもしれません。
かもしれないがたくさんあれば助かる確率も増えるわけです。流された場合の漂着目標を設定するのもいいでしょう。
また人工物や構造物にも危険が潜んでます。落差段差は循環する流れを作りだし、ライフジャケットを着ていても溺れてしまう可能性もあります。
川は流れがあることを忘れない!
流れの向きをチェックしてみると…
流れはとても複雑に作用します。
流れの中に岩のような障害物があるとその下流側には”反転流”(専門用語でエディー)と特性が現れます。これは水の特性である"高きから低きに"とは別の性質があり、グルグルとその場にとどまるような流れになります。厳密には上下に動く流れも存在し、流量が増えると顕著に身体に作用するので要注意です。ライフジャケットを着ていても一瞬潜ってしまうこともあるくらいです。
川の深さも様々です。どこが深くて、どこが浅いかを見極めるのはとても難しいです。
もし自分が溺れたら!?
- 流された場所には戻ろうと必死に泳がない。
- あらかじめ決めておいた下流がの漂着ポイントを第一目標にする。
- 第一漂流目標に行けそうであれば向かい、それだけに固執せず、無理をしないで行ける第二、第三の目標を目指しましょう。
- 周囲に人がいる場合は、大声で助けを求めるか、目に止まるように手を振って注意を引きましょう。
- 呼吸のコントロールを心掛けてください。パニックを起こさないようにしましょう。
冷静に行動し、以上の対処法を順番に試みてください。水難事故は緊急事態なので、できるだけ早く助けを呼び、自己救助を試みることが重要です。ライフジャケットを着てない状況は想定していません。雪山にTシャツで遭難するようなものです。助かる可能性が0ではありませんが、準備なしのかなり危険な状況です。予備知識、事前準備、装備の欠如は水難事故をリスクを急激に高めていると認識してください。
溺れている人を助ける場合
- 溺れている人に近づく際は、自分の安全を最優先にしてください。自己救助が困難な場合は、他の人に助けを求める必要があります。
- 溺れている人に対して近づく際は、ライフジャケットやロープなどの適切な救助資器材を利用しましょう。直接手を差し伸べると、溺れている人に引っ張られる危険があるので避けてください。
- 必要に応じて通報をしてください。119番
- 必要に応じてCPR(心肺蘇生法)を行うことも考慮してください。心肺蘇生法の方法を知っていることが重要です。
重要なのは、冷静さを保ち、パニックに陥らないことです。溺れた場合や溺れている人を助ける場合、できるだけ早く専門の救助隊や専門家に通報することが必要です。
救助者が事故に遭わないためのリスクを負わないための手順
以下に記した手順はリスクの低い順から徐々に高くなっていきます。救助の基本は自分の安全優先(セルフレスキュー1st)の概念です。状況によって安全で簡単で迅速な方法を選択してください。
- 声かけ、口頭指示による誘導
- 岸から(または船上から)棒状のものを差し伸べる
- 岸から(または船上から)ロープを投げる
※川底に沈んで引っかからないために水に浮くロープを推奨します。 - (膝下の水位の場合に限り)川を歩いて助けにいく
- ボートに乗って助けに行く
- 泳いで助けいく
- たどり着いた救助対象者を引いて泳いで戻る
2023年は川での悲惨な事故が相次ぎました。我々アムスハウス&フレンズは少しでも川の事故をなくすために情報提供を続けてまいります。
投稿者プロフィール
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Rescue3(水難救助)インストラクター
ラフティング協会公認マスターガイド
川での事故を無くすために日々奮闘!
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